[記事]はじめて万年筆を使われる方に

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・用途に合った字幅を選ぶ



万年筆選びで最も大切なのは、どの万年筆を選ぶかよりも、どの字幅(細字や太字などの)を選ぶかです。
ご自分が使われる用途に合った字幅を選ぶことで、その万年筆を愛用するか、使わなくなってしまうかが決まると言っても過言ではありません。
字幅は太くなればなるほど書き味が良くなりますが、小さな文字を書くと文字が潰れやすくなります。
逆に字幅が細くなれば小さな文字も書くことができるようになりますが、先が尖っていますので抵抗が増えて書き味が悪くなるということになります。
目安になりますが、用途ごとの字幅は下記のようになります。
  • 手帳----- EF(極細)/F(細字)
  • ノート・便箋----- FM(中細)/M(中字)
  • 縦書き便箋・葉書・原稿用紙----- M(中字)/B(太字)

・インク供給方式
インク供給方式の違いも万年筆を選ぶ基準のひとつになります。
インク供給には大きく分けて、カートリッジ式と吸入式の2つがありますが、カートリッジ式の多くの万年筆が別売りあるいは付属のコンバーター(吸入器)を使うとボトルインクを吸入できるカートリッジ/コンバーター両用式になります。
カートリッジのメリットはインク交換が楽で、スペアインクが持ち運びやすいということとで、出先を多く万年筆を使う人に向いています。
カートリッジインクはそれぞれのメーカー専用のものを使わないといけないので、使うことができるインクの色に制約があります。
吸入式は万年筆用に発売されているボトルインク全ての中から好きな色を選ぶことができますので、自分の好みに合ったもの、ご自分の個性を反映したものを選ぶことができます。



カートリッジ/コンバーター両用式の万年筆




吸入式万年筆の最もオーソドックなタイプピストン吸入機構。
尻軸を反時計回りに回転させることで、内部のピストンがペン先側に下がり、
尻軸を時計回りに回すことで、ピストンが上がり、ペン先からインクを吸入する。

・最低必要なもの
万年筆を使われるにあたり必要なものは、万年筆本体とインクです。
カートリッジで使われる場合はメーカー純正のカートリッジインクを、インクを吸入させて使われる場合はボトルインクを別で購入する必要があります。
カートリッジ/コンバーター両用式でも、コンバーターが付属しているものとしていないものがありますのでご注意下さい。

・インクの色を変える
万年筆を使う楽しみはインクの色を自由に変えることができるところにもあります。インクの色を変える時は水洗いして、今のインクを洗い流してから違う色を入れる必要があります。
吸入式やカートリッジ/コンバーター両用式の万年筆でしたら吸入器を使用して、インクを入れるように水を入れたり、出したりして排出される水が透明になったら、違う色のインクを入れて下さい。完全に乾燥させる必要はありません。

・保証書
保証書は万年筆を長く使うにあたってとても大切なものです。
メーカーが設定する保証期間内はもちろん、保証期間が過ぎてからも保証書のあるなしで修理の価格が大きく変わってくることがあります。
その万年筆を持っている限り、大切に保管しておきましょう。

万年筆も文字を書きやすく書くために生み出されて、長い年月生き残ってきた筆記具です。難しく考えずに、まずは使ってみてください。

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